騎士団長殺し
友人から譲ってもらい、遅ればせながら読了。
春樹さんは自分の目指す小説に近づけたのだろうか? といらぬ心配をしつつも、馴染んだ文体をいつものように楽しませてもらいました。
村上作品は、作家本人の意見が反映される装幀も見どころのひとつです。カバー装画の剣もよく見ると羊のデザインが施されていたりして、往年のファンをニヤリとさせてくれます。
見返しの紙は色も含めて何となく日本画や掛け軸の表装を連想させるし、各章のタイトルも工夫が凝らされていますね。装幀に係わる人たちがわいわい楽しみながら作業していたのではないかと想像してしまう仕上がり。なんとも幸運な本です。
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