ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男
JB本人が乗りうつったかのようなライブパフォーマンスは必見、と聞いたけれど、本当にすごい! いやあ、ステップの凄いことすごいこと。格好ええー、としびれまくっていました、はい。
いや、もうそれだけでこの映画の楽しみは充分すぎるんですけれど、制作者が伝えたかったのであろうJBの人生観も興味深かった。
この映画の中でJBは、自分だけの力で頂点を極める、そのためには何でもする、おれが神様、という態度をとり続けますが、それは、母に捨てられたというコンプレックスを力尽くで抑え込むあがきだったように思えます。
ライブ後の楽屋を母が訪れ、彼を置き去りにした本当の理由を告げたとき、JBは自分が孤独な天才でいる必要はないのだと安堵したように見えました。もう、強情を張る必要はない。おれだって信頼し合える人がほしいんだ。
それまで抑え込まれていた魂がくびきを解かれたように、JBは旧知の、そして、いちばんの理解者であったボビー・バードにステージからラブコールを送ります。
それはとても控えめなパフォーマンスでしたが、もちろんバードはその意図を理解します。互いの才能を認め合って共にスターダムにのし上がった2人は、決別の後に再び手を取り合うのでした。
JBをリスペクトする映画なんだから、やっぱりこういう結末がふさわしいですね。
オネエ喋りのリトル・リチャードにはびっくりした!
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