不機嫌なママにメルシィ!
本人も家族もゲイじゃないかと思っていた少年が、結局そうではなかったことを発見するお話。
見どころは、少年と母親を1人2役でこなすギヨーム・ガリエンヌの演技ぶりでした。
ダスティン・ホフマンの「トッツィー」もそうだったけれど、ガリエンヌも基本的には女性顔ではないため(男前とも違うし)、いかに化粧をしてふくよかな体型に見せても、顔を見てしまうととても女性には見えません。
ところが、何らかの動きを見せると、あら不思議、ちゃんと女性に見えてしまうんですね。
ついつい、女性らしさとは何だろう、人は何を見て対象人物の性別を判断するのだろうと考えてみたくなりました。で、映画を見ているうちに、ああ、そうか、仕草かと納得した次第。
肘や膝をちょっと内側にひねったり、小首を傾げてみせると、欧米文化に馴染んだ人の目には女性に見えてしまうんですね。背筋を伸ばして歩いたり、指をきれいに伸ばす仕草にも、いわゆる女性らしさを感じます。
人は見かけじゃないよ、中身だよ、という言葉もその通りだと思いますが、外見もやっぱり大切。自分が普段どんな仕草をしているのか、にわかに気になってしまったのでした。
そうそう、映画では、上流社会のおばあちゃんやおばさんたちの捌けた処世訓がナイスでした。
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