ファミリー・ウイークエンド
縄跳びが得意な高校生のエミリー。変わり者だとからかわれても気にすることなく、一心不乱に練習に取り組む日々。そんな彼女の不満は大会に家族が誰一人応援に来ないこと。自分勝手な家族に何度も約束を破られてプッツンしてしまったエミリーは、とうとう両親を拘束。親としての自覚を促すため、過激な手段で教育を施すことにしたのですが……
へんてこな家族が織りなすへんてこな物語は、楽しくても哀しくても大好きなんです。例えば「ハモンド家の秘密」「ホテル・ニューハンプシャー」「エヴァとステファンと素敵な家族」「8人の女たち」などなど。
「ファミリー・ウイークエンド」は、明るく楽しい正統的なホームコメディでした。主役オレーシャ・ルーリンの可愛らしさと、映画オタクの妹役、ジョーイ・キングのおませな演技が楽しかった。
なんといっても清楚で過激な役をこなすルーリンに目を奪われがちですが、「タクシードライバー」の娼婦役を気取るキングもよかった。
一目でジョディ・フォスターだと思わせるあたりはなかなかの演技力。彼女も優れた俳優になるような気がしました。
キャリアウーマンで携帯電話を手放せない母親、スランプに陥ったアーティストの父親、ゲイの振りで父親の気を惹きたい映像作家志望の兄、人間記憶装置の弟など、他のキャラクターもユニーク。
それでも、兄弟たちを抱き込み、力ずくで両親を矯正しようとするエミリーがいちばん変わっていますけどね。
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