太陽が知っている
落語には嫉妬ねたが結構ありまして、「焼きもちはほどほどに焼くのがよろしいかと」という枕も定番であります。
そう、きつすぎる悋気は身を滅ぼすのです。しかし、それをやってしまったのがこの映画に登場する3人の男女。
文学に挫折した優男ジャン=ポール君と彼に付き添うため仕事を辞めたマリアンヌ。2人は豪勢な友人宅で休暇中。そこへ18歳の娘を連れて乱入してきたのが、2人の昔なじみのハリーです。
ハリーは以前マリアンヌと付き合っていたようでして、ジャン=ポールと仲むつまじい彼女の姿に少々複雑な心境。一方、久々の再会に喜ぶハリーとマリアンヌの様子を見たジャン=ポールの心にも炎がめらっ。腹いせにジャン=ポールはハリーの娘にちょっかいを出し、今度はマリアンヌの心に嫉妬の炎。ジャン=ポールの心を引き戻そうと、あえてハリーと仲良くしちゃうのです。
なにやってんだか、ねえ。
しかも、本人達が予想もしなかった事態が発生してしまい、別れることに決めたはずのジャン=ポールとマリアンヌは一生別れられないことに。哀れなことこのうえなし。
やはり、焼きもちはほどほどに焼くのがよろしいようで。
JUGEMテーマ:映画