寄席の幸せ8
先週のこと、末廣亭へ出かけました。
アルコールを飲めないので、ふだんはもっぱら鈴本なのですが、今回は近所で用事があったため数年ぶりにのぞいてみました。
やっぱり雰囲気は最高。
ところでこの日は出演の順番が大きく変わりまして、いろいろ妄想をたくましくしたのであります。
そもそもスケジュールの関係で彦いちが繰り上げで舞台に登場したことが始まり。
次を急いでる感じが伝わって、熱演ながらも拍手がまばら。
そして本当は中入り前に出番だった川柳が登場。
「彦いちが汗かいて一生懸命やってんだから、もっと盛り上がりなさいよ」と客に意見をするのは毎度のことなのでありますが、この日はことに機嫌が悪かった様子。
小言が続き、客席は静まりかえって不穏な雰囲気。
さあ、このあとどうなるんだろう、とひやひやしていたところ、これまた中入り直前に出番の予定だった小さんが登場。
きっと、川柳の次の出演者が泣きついたのではないかと想像するのです。
「うわあ、こんな雰囲気であたしゃ喋れませんよ。誰か替わってくださいよ。ねえ、師匠、あなた理事なんだからなんとかしてください」ってんで小さんが出張ったんじゃないかなあ…
はい、小さん師匠みごとに雰囲気を和らげ、後につなげてくれまして、その後は常より盛り上がったのでした。
ああ、やれやれ。
さすが、生の現場はいろいろあって、これがまた次もまた出かけようという気持ちになるんですね。