Un gato lo vio −猫は見た

映画やらスポーツやら小説やら、あれやこれや。
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外国の村上春樹



アーヴィングの本が洋の東西でずいぶん違うと紹介しましたが、その続き。
これ、村上春樹の小説のドイツ語版。第2章の挿画なのですが、この絵からタイトルが想像できますか?

正解はこれ。


TVピープルに収められた「眠り」です。
確かに「眠り」って怖い話だったけど、ここまでおどろおどろしくないですよね。

で、知人が送ってくれた本の中にこんなしおりが入っていました。


うーん…
これが欧米人の抱く日本(あるいは村上春樹作品)のイメージかあ。
ちなみに、左から「世界の終わりと…」「ダンス!…」「国境の南…」「ねじまき鳥…」などと続きます。
なんか、昭和30年代から40年代のビールのポスターを80年代風にアレンジし直したみたい…

最新作「1Q84」なんてこれですよ。


ジャケット買いってあるじゃないですか。
作者も作品も知らないけど、本の雰囲気が良くて思わず手に取ることってありますよね。
でも、私が村上春樹を知らなくてこのジャケットを目にしたら、絶対にパスだな。





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ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女



小説も、映画もなかなかの評判。ついつい手に取ってしまいました。

名誉毀損で逼塞を余儀なくされたジャーナリストが、大企業の会長に一族の暗い秘密を調査するよう依頼を受け、天才的ハッカーと謎解きに挑む。

ストーリーはジェットコースターなみで、最後まであきさせません。
映画も俄然興味が湧いてきたので、連休は3部作(スウエ−デン版)を一気に見るつもりです。

展開は別にして、この小説はスティーヴン・キングや村上春樹のそれと共通点を抱えているように感じます。
それは、この世は暴力に満ちているということ。

ミレニアムの各章の扉には、スウエーデンで女性がどれほどの暴力・暴行を受けているのかという具体的数字が紹介されていて、その大きさに驚きを禁じ得ません。
全ての人が善良であるわけではないし、全ての人と理解し合えるわけではない。

作中でリスベットは絶対悪を認めようとしないミカエルに対していらだちを感じます。
彼女のいらだちは、「残念だけれど、善意では対処できない暴力は存在する、それが事実なんだ」というスティーグ・ラーソンの訴えを代弁しているのでしょう。

そして、この作品と対で見てほしいのが「リリア4エバー」。
身寄りをなくしたソ連の少女がスウエーデンの売春組織にだまされ、誰にも知られることなくこの世を去ってしまうというやりきれない映画です。

でもここに示された女性に対する暴力の具体例は、ミレニアムが充分にはすくい上げられなかったもの。
併せて見ることで、ラーソンが本当に訴えたかったものが見えてくるかもしれません。

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N響アワー最終回 お久しぶりの檀ふみさん



全国160万人の檀ふみファンの皆様、こんにちは。
このサイトにたどり着いていただいた人たちの検索キーワードは、常に「檀ふみ」が最上位なので(しかもぶっちぎりで)、久しぶりに檀さんの話題を。

と言っても、3月末のN響アワー最終回で久しぶりにお姿を拝見した、というだけのことなのですが。

池辺さんとのコンビは掛け合いが独特で、「今日はつまらない洒落を(失礼!)どう捌くかな(無視するかな)」と毎回楽しみにしていたことを思い出しました。
笑顔を見せながらテレビのお約束的な妥協をしない檀さんは偉かった。

私は特に檀さんのファンというわけではないのだけれど、無防備と言っていいようなあっけらかんとした態度と品の良さの同居がおもしろくて、つい気になってしまうのです。
ぜひ日曜美術館に進行役で復帰してほしいものですが、どうですか、NHKさん。
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