Un gato lo vio −猫は見た

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切手の楽しみ



ところ狭しと切手が貼られた郵便物が届きました。
おお、今時珍しい。

そういえば、近頃受け取る郵便物はDMばかりで、味気ないスタンプや、料金別納などと印刷された素っ気ないものばかり。
送り主が楽しんで切手を選んだのだろうなと想像すると、このにぎやかさはいっそう嬉しくなります。


昭和40年代頃は切手のコレクションが人気の趣味でした。
記念切手の発売日は郵便局に列ができていましたっけ。
少ないお小遣いで集めた記念切手の数々。
あれ、どこに行ったのかな。
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お早よう その3



この映画で個人的にもっとも受けたのは東野英治郎。とくに酔っぱらった姿はおかしかったなあ。
酒場で定年を嘆いたり、飲み過ぎてよその家に上がり込んだり(奥さん、留守番ご苦労様です)。
「水戸黄門」と「トラ・トラ・トラ!」でしか知らなかったけど、とてもコミカルな演技をするのですね。大好きになってしまいました。

笠智衆はやはりしみじみとうまいです。
黒髪のふさふさした姿には若干の違和感を感じましたが、今回はコミカルな軽さが良かった。
やはり東のお気に入り俳優ナンバーワンの座は揺るがないな。

そうそう、最強のキャラクター、原口家のばあちゃん(三好栄子)を忘れてはいかん。
独自の人生観である種の悟りに達し、また、助産婦だけあって肝が据わっているんであります。
突然押しかけた押し売り(ゴム紐、鉛筆、亀の子だわし!)の脅しにも平然としたもの。
男が持ち出した刃物に、数倍は大きい包丁で対抗。顔色ひとつ変えず撃退してしまいます。「またおいで」の台詞が良かったー。
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お早よう その2

 

 

小津監督のカラー2作目というこの作品は色の鮮やかさがとても印象的です。
特に多用されているのが赤。
家の中では灰皿、琺瑯の鍋、フラフープ、はたき、ソースのラベル、羽織、カレンダーの女性がまとう上着、郵便受けの天板、フロアスタンド、靴下などなど。
外に出ればラーメン屋の赤提灯、唐辛子の容器がまぶしくに目に飛び込んできます
他にも青い火鉢、電灯の笠、緑のケトル、黄色いポスターが印象的。
布地にチェック柄が多用されていることも驚きます。
赤が印象的だった映画と言えばゴダールの「女は女である」。
制作年は「お早よう」が数年早いようです。もしかしたら参考にしたのかもしれませんね。
2作とも色を使うって楽しいんだ、と改めて感じさせてくれます。
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お早よう



昭和30年代の東京郊外。
同じ間取りの家が並ぶ住宅地に暮らす5つの家族。その日常をコミカルに切り取った作品です。
テレビは登場したばかりで、一般家庭への普及はまだこれから。電話も自動車も庶民のものではありません。

新しいものに子供が夢中になるのは今も昔も同じですね。林家の兄弟はテレビを買って買ってとおねだりするも、聞いてもらえずハンストを敢行。
テレビで一億総白痴化を心配するお父さんは「あんまり世の中、便利になりすぎると、かえってあきまへんかなあ」と酒場で嘆きます。

そのテレビのない林家の大人たちは(おばさんが同居)、同じちゃぶ台でそれぞれに本や雑誌を読みながら夕食後のひとときを過ごします。
子どもたちは流行中の「おなら鳴らし」の練習に余念がなく、それなりに楽しみを見つけているようです。
それぞれが勝手なことをしていながら、そこには家族の一体感が漂っていて、なんだか心が温かくなるシーンです。

便利さと引き替えに失ったものへの懐かしさにあふれた楽しい90分でした。


上映してくれた「シネウインド」に感謝。
定期的に小津作品を上映してほしいなあ。

予告編はこちら

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ジロはやっぱりペッタッキなのだ



来ました、来ました。
ジロのスプリントでペタッキのガッツポーズ
何度見ても絵になるなあ、格好ええー。

いじけ癖のあった(?)ペタッキも、もはや37歳。
肉体的には厳しいはずなのに、年齢を重ねたことで気持ちに余裕ができたのでしょうか。
絶妙なライン取りでした。
25歳カヴェンディッシュの猛抗議(斜行すんなよおっさん!)と、それを無視したペタッキの笑顔の対比が笑えました。

同じベテランのマキュアンは完全に遅れましたが、同タイムで8位。
次のスプリントは三つどもえでお願いします。
(ちなみにマキュアンはTwitterで「Clean win」だったとペッタッキを祝福しています。)

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