ブルー・イン・ザ・フェイス
この映画、ストーリーは特にないけど大好きなんです。
ドジャースを愛していたブルックリンという街の暖かく猥雑な雰囲気に参ってしまうのです。
ブルックリンの街角で煙草店の雇われ店長を勤めるオギー・レン。
子どものひったくりが店の前を逃げる場面から始まって、さまざまな人たちが登場します。
週末の約束を迫る恋人のヴィニー、ラスベガス行きをすっぽかされたと怒るオーナーの妻ドット、ベルギーワッフルを探す正体不明の通行人、半ズボン姿で奇妙なアンケートを取るピート、そして禁煙を決意して最後の1本をレンと吸いたいという映画監督のジム・ジャームッシュ。
幽霊だって登場するのですよ(ドジャースのジャッキー・ロビンソン)。
そして、みんな喋ること喋ること。
君たちは人の話を聞くということができないのかね、とあきれるほど喋りまくるのですが、これがいいんだなあ。
喋ってしまえばあとはすっきり。
とりあえず生きているだけで楽しいよね。