iPodにひそむ小さな人
テレビジョンが初めて登場しところ、箱の中に小さな人がいるんじゃないかと裏側をのぞいた親父のことがよく笑い話に出てきます。
そりゃ、不思議ですよね。その気持ちはよく分かる。
というのは、いつもお世話になっているiPod。
普段はシャッフルで聴いているんだけれど、選曲が絶妙すぎる。
11月も半ばを過ぎると、不思議にクリスマス・ソングの頻度が上がることは気づいていたのだけれど、まあ、そういうプログラムなのかな、と思っていました。
ところが、今度はこの1週間、妙にマーラーばかりが流れてくる。
そして今日、演奏会に向かう車中、これまで一度も流れなかった3番の第1楽章が流れてきました。
「またマーラーか、3番は初めてだな」と思いつつ、そのまま演奏会へ。
で、その演奏会のプログラムを開いてびっくり。メインのひとつが、この3番の最終楽章じゃないですか!
うーん、偶然といえばそれまでだけど、確率は1/6000なんだよなあ。
なんだかiPodの中に、私の音楽の好みと世間の情報に熟知した小さな人がひそんでいるんじゃないかと、つい裏側をのぞいてしまったのでした。