Un gato lo vio −猫は見た

映画やらスポーツやら小説やら、あれやこれや。
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寄席の幸せ3


腹の皮がよじれるほど笑ってしまった!
涙を浮かべながら笑い転げるなんて、実に久しぶり。

いやあ、7月28日の権ちゃんですよ。柳家権太楼の「代書屋」。

久しぶりに足を向けた鈴本は大入りでしたが、のりはいまひとつ。
ところがですねえ、さすが権ちゃん(勝手にそう呼んでます)なんですよ。
そんなお客なのに、見事にツボを押さえ込んでしまったのです。
となり席のおじさんもひいひい言ってます。

もう、何を言ってもおかしい。何も言わなくてもおかしい。
まゆげを動かしただけでおかしい。膝を乗り出しただけでおかしい。
ああ、苦しい、笑いすぎて息ができない。
このままずっと聞いていたいけど、酸欠で死んでしまう。
いや待てよ、寄席で笑いながら死ねたら本望かも。

権ちゃん、次も期待してますよ! 贔屓にしてますからね。

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運命の日



第一次世界大戦が終結し、スペイン風邪が多くの人命を奪った1910年代終盤。ロシア革命の影響を受けて労働運動が高まりを見せるボストンが舞台です。

ボストン警察警部の長男として生まれたコグリン巡査は「社会不安を煽る」労働組織の内偵を行ううち、その考えに同調してボストン警察の組合活動に深く関わっていきます。
そして事実上の責任者としてストライキを実施。その結果ボストンの街は大暴動に呑み込まれていく…

この物語が伝えるのは哀しい事実です。
ひとは学ばない。
ひとは理解したくない。

よりよい世界を実現するために私たちは歴史を学びますが、そこから分かることは、結局ひとは同じ過ちを延々と繰り返すということです。それが今も同じように進行していることが残念で、でもどうしてみようもない…

この歴史小説はそれでも読者に肯定的なメッセージを伝えています。
ろくでもない世界でも、そこに友情は存在する。愛情は存在する。そして誇りを持って生きることはできる。

レッドソックス在籍中のベーブ・ルースがいい味を出していました。
ちょっと哀しげで、気持ちがふらふらしているのです。大選手なのに。
ルースが誇りを胸に抱けるのかどうか、読んでのお楽しみ。
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村上春樹と…!



村上さんに握手してもらった!

といっても、夢なんですけどね。
今朝、村上さんと新宿紀伊国屋で遭遇する夢を見たのです。
「フルマラソンの走り方を教えて」とリクエストしたら図解しながら答えてくれました。新作の構想も教えてくれましたよ。
親切なひとだったなあ。

最近は夢の出来事も現実の出来事も区別しないことにしているので(脳内の電気の動き=知覚、という点では両者に差はないと判断)、すごく幸せな気分。

この夢は、もちろん昨夜「クローズアップ現代」を見たからだけど、あまりの単純さにわれながら笑ってしまうのでした。

読書カテゴリーに登録してごめんなさい。
テーマ:読書
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華麗なる殺人



この映画って、コ、コメディだったの?
そう気付いたのはラストシーン。

殺人を合法化して人間の本能を満足させれば戦争のような大量殺人を予防できる。
主人公のマルチェロはそんな未来で、殺人ゲームの記録達成まであとわずか。
彼をターゲットに狙うキャロリンは、殺人の現場をCMにして一儲けを企んでいます。

いろんなエピソードが「なんか妙だな」と思っていたのですが(水着の胸から銃弾! 夕陽を見つめて泣く新興宗教、浮気の現場をほほえみながら見つめる妻、などなど)、最後はだれが見てもドリフのコント。
貞淑の見本のようなマルチェロの母親と妻が銃を乱射しながらマルチェロとキャロリンに襲いかかり、ほうほうの体で逃げ出した二人が逃げ込んだ先がなんと…

マストロヤンニ、若いときから(65年)情けない男がうまいですなあ。
黙っていれば渋いんですけどね。
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