パリ、ジュテーム
パリの街角を舞台にした5分間の短編18本をまとめたオムニバス。
そこではさまざまな出会いと別れが演じられていました。
臨終の間際に救急隊員をコーヒーに誘う移民、地元のちんぴらにこけにされる観光客、死期を宣告された妻と夫、盲目の学生とダンサー志望の少女、吸血鬼に恋する青年…
自分とは縁もゆかりもないストーリーばかりなのですが、なぜかしら自からの人生を振り返っているような気分にさせられます。
この映画のような絵にはならないけれど、私も確かにさまざまな出会いと別れを繰り返してきました。「そういえば、けっこう楽しかったよな」と思わせてくれる心憎い映画でありました。
死期の迫った妻の頼みで夫が朗読する場面があります。作品は村上春樹「スプートニクの恋人」
村上ファンは世界中に多いとは聞いていますが、映画の中で名前を出して観客がわかるほど一般的なんですかね?
村上さん、新刊を楽しみにしています。