Un gato lo vio −猫は見た

映画やらスポーツやら小説やら、あれやこれや。
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ぽかぽか日曜日



新潟市が日曜日に晴れたのは久しぶり。おまけに風もなく、日向はぽかぽかして実にいい気分でした。
わがやのねこたちも、気持ちよさそうに外でのんびり。

そういえばブログのタイトル「un gato lo vio」って「ねこは見た」というつもりなのです。
タイトルにちなんで、ときどきねこの写真でもアップしてみます。
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博士の異常な愛

JUGEMテーマ:映画


あなたは爆撃機クルー。敵国で撃墜されることが確実になったとき、緊急キットに何が入っていてほしいだろうか?

自動拳銃と予備弾倉:自分の身は自分で守らねば
ペニシリン、モルヒネ:怪我や病気の可能性もあるからね
携帯食料4日分:もちろん食わねば生き残れません
水浄化キット:人間の体の8割は水ですから
現金100ドル、100ルーブル:お金で見逃してもらえるかも
口紅3本:えっ、なんだ?
ストッキング3足:うーん、寒いのか(ソ連だし)?
コンドーム1箱:…

この爆撃機には、プレイボーイもあるし、ジョークの落書き入り爆弾が実装されています。お望みなら、その爆弾にまたがって敵の目標軍事施設へ飛んでいくことも可能。

そんなキューブリックの笑うに笑えない冷戦の世界を楽しんで下さい。
ピーター・セラーズの怪演も光ります。「総督万歳!」といいたげなストレンジラブ博士の右手は笑えますよ。

そうだ、友軍同士の戦闘シーンだけは全く雰囲気が違いますね。
報道カメラの緊迫感があり、そこだけが妙にリアルなのでありました。

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田渕俊夫 新日曜美術館


JUGEMテーマ:美術鑑賞



眼にしたとたん、なんの違和感もなく、すーっとその世界に引き込まれてしまう水墨画。こんな感覚は初めてです。
名品と呼ばれるものもいくつか眼にしたことはありますが、描かれる世界がどこか中国風で、どうも違和感を拭えませんでした。例外は等伯の松林図屏風くらいでしょうか。

田渕さんが題材にする日本の植物は、私の気持ちにすとんと気持ちよく収まってくれます。
なにより惹かれるのは、光を感じること。
たとえば智積院の障壁画として描かれたすすき。
墨の濃淡によって光の強さや柔らかさが感じられるのです。
まぶしくて、思わず手をかざしそうになりました。
日本の水墨画がたどり着いたひとつのゴールのような気がします。

立ったまま襖を思い切り開ける檀さんの手元が怖かった。

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