Un gato lo vio −猫は見た

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ゴッド・アンド・モンスター


 同性愛者の元映画監督ホエールと元海兵隊員の若い庭師。庭師は雇い主が同性愛者だと知り、最初は敬遠するのだけれど、一緒にお茶を飲んだり、モデルを務めたりするうちに少しずつ、ホエールに心を開いていく。それは時代を画する傑作映画を撮ったことに対する尊敬と、過去に背負った心の傷に対する同情がそうさせたのであり、性愛の対象としてではない。
 いかにも体力勝負、何にも考えていません、といった風貌の庭師の気持ちが揺れ出して、ああ、なんだかわからないけれど、あのじいさんが気になるー…と狂おしい表情を見せるところが、悩ましい。
 人の心がどう変わっていくのかなんて、本当に分からないものです。
 
 家政婦役の女性がすごくよかった。長く勤めている間に主人と雇われ人の関係を超えて、女房気取り。気持ちにけじめをつけてはいるのだけれど、心配のあまり、主人に対する以上の物言いになってしまうところが、おかしくも切ない。

 本筋と全く関係ないけれど「Queen」ということばに「ホモ」の意味があるとは知らなかった。フレディの姿が浮かんできました。なるほどねえ。
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