歌え!ジャニス★ジョプリンのように 監督:サミュエル・ベンシェトリ
飲み過ぎて頭がなんだかぼおっとしているときには、楽しい映画がいちばん。これはなんといってもジャニス・ジョプリンとジョン・レノンのそっくりさんで話を作ってしまおう、という制作者ののりがよかった。有名人のそっくりさんを使って詐欺をはたらくなんて、ふつうありえない話でしょう。しかも、本人たちは「いいのかなあ…」と疑問を感じながらフランス語でしゃべるんですよ。
でも画面を観ながら「あー、似てる」などとつぶやいたり笑ったりしていると、不思議と不自然さを感じないでストーリーにつきあっていけるのでした。というか、ストーリーはどうでもよくなってきて、ジャニスの(そっくりさんの)歌いっぷりにどんどん没入していくのでした。
もし私がクスリで頭のたがが少し外れていて、もしジャニスのそっくりさんが現れて、もし、100万ドルの遺産を受け継いでいたら… やっぱりスタジオを作ってバンドを集めてジャニスにレコーディングさせちゃうなあ。目の前で魂の限り絶唱しているんですよ、ジャニスが。これは恍惚としますよ、絶対に。うーん、やってみたい。
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