Un gato lo vio −猫は見た

映画やらスポーツやら小説やら、あれやこれや。
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恋いちもんめ



あと10数ページで結末、というところで急用が入り中断させられています。お初と栄蔵の行方がいよいよ決まるというところなのに。辛い。早く続きを読みたい。
お初は小さい頃、「あんまり大切にしすぎると、するりと逃げだしてしまうんだよ」と母親から聞かされました。本当にそうですよね。大事に大事に守ったものほど、あっけなく消え去ってしまいます。「二番手か、三番手と一緒になる方が案外うまくいくらしいぜ」と父親は慰めますが…
わたしが傍にいたら、お初には意地を張るんじゃないよ、ぜったいに、うんと返事をするんだよ、と説得するのですが。

「青が散る」のラストシーンを覚えていますか? 「傷ものはいや?」と訊いた夏子に燎平は返事ができずに終わってしまうのです。二人とも哀しすぎる幕切れでした。つまらない意地など張らずに想う相手を抱きしめてやってほしい。お初よ、わかったかい。
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真昼の死闘   監督:ドン・シーゲル

 

 


コミカル・ウエスタンとでも呼べばいいのでしょうか。イーストウッドのクールさとシャーリー・マクレーンのキュートさだけを純粋に楽しめばいいのですね。「許されざる者」以降イーストウッドのファンになった私には感想の書きようがないです…
しかしこの「真昼の死闘」という邦題ではコミカルさがまったく想像できないですよ。「シスター・サラの二頭のラバ」という原題のままならよかったのに。でも、それではイーストウッドのクールさが伝わらないし。公開当時の配給会社の苦悩が想像されておかしいです。

 

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シッピング・ニュース   監督:ラッセ・ハルストレム



「壊れた心も癒えることができるはずだ」と最後にクオイルは穏やかな表情を見せます。失意のクオイルは祖先の生まれ故郷に戻って新聞記者としての仕事を任され、少しずつ誇りを得ていく。でもウエイビイとの出会いがなっかったら、どうだったのだろう、とも思います。現実には心を寄せる相手と巡り会える確率は低いでしょう。それでも壊れた心はいつか癒えるのでしょうか。ニューファンドランド島の厳しい自然が暗示的でもあります。

ところで、高校生の時に観た「ABBA The Movie」がLasse Hallstromだと今知りました。しかもいちばんのお気に入り「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」も「サイダーハウス・ルール」「ギルバート・グレイプ」も同じ監督だったとは。普段は監督、俳優の名前はほとんど気にせず(覚えられず)に映画を観ているのでまったく気づかなかった。「ショコラ」も観なくては。

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