Un gato lo vio −猫は見た

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The Second Sleep   Robert Harris

1468年4月、若き司祭フェアファックスは事故死したレイシー司祭の葬儀を執り行うため辺地の村に赴き、滞在した司祭館で膨大な異端の書を目にします。800年前に始まった「復活の世」における異端とはそれ以前の時代の歴史や遺物を調べること。しかし、聖職者であったレイシーの部屋には書物の他に発掘品と思われるプラスチックやガラス製品、かじられたリンゴのマークが記された奇妙な金属プレートなどが飾られているのでした。

 

レイシーが異端に染まっていたことを確信したフェアファックスでしたが、自らも高度な科学技術が発達していた過去に興味を引かれ、やがて地元有力者や異端の学者らとともに遺跡発掘に臨むことに。

 

私たちは高度に発達した現在の文明が未来永劫続くものと思っていますが、改めて歴史を振り返ってみれば、人類誕生以来、各地に栄えた文明は例外なく滅亡しています。そこに例外はありません。現代文明もいつかは滅んでしまうはず。

ちなみに、異端の書には「西暦」21世紀の物理学者が同時代における文明滅亡のリスクとなる要因を次のようにリストアップしています。

 

・気候変動
・核戦争
・超巨大火山爆発とそれに伴う気候変動の加速
・小惑星の衝突とそれに伴う気候変動の加速
・サイバー戦争、ウィルス、太陽活動などを原因とするコンピュータトラブル
・耐性菌によるパンデミック

 

こうしてみると、現在の暮らしが砂上の楼閣で営まれていることに改めて不安を感じます。リーダビリティに優れた本格ミステリーであるとともに、現代人に対する警告の書でもありました。

 

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