Un gato lo vio −猫は見た

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小倉遊亀展

美術展に出かけて感銘を受ける作品は数多くあるものの、実際にその絵を自室に飾ってみたいかと問われると、是非にもと思うことは意外に少ないものです。サイズの問題もさることながら、題材によっては部屋が陰気になりそうだし(ゴヤの黒いシリーズに囲まれたら人間不信になるな)、作家のパワーが溢れすぎる作品も疲れそうです。

私にとって小倉遊亀はその点で希有な画家でして、美術館で気に入った作品をそのまま自室に持ち帰れたらなあ、といつもため息をついてしまいます。

今回の展覧会で持ち帰りたいと思ったのは、素早い線と人物の柔和な目元に心が和む「夏の客」、105歳の絶筆ながら力強く色彩にあふれる「盛花」、1950年代の小津映画に出てきそうな闊達な女性を描いた「娘」でした。

小倉さんは、生きとし生けるもの全てが仏と考えていたようで、なるほど、人を見る目が優しいと感じます。一方、静物画は対象物の美しさをそのまま描くのではなく、強調して、あるいはより効果的に見えるように再構築、デフォルメするという、自由で軽やかな精神に溢れています。

売店で画集や絵はがきを手に取ってみたものの、やはり実物を見た直後では受ける印象の落差にがっかりして購入に至らず。
せいぜい、会期中に何度も足を運ぼうと思うのでした。

新潟市美術館で6月10日迄楽しめます。

 

JUGEMテーマ:美術鑑賞

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