Un gato lo vio −猫は見た

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ある愛へと続く旅

オリンピックを目前にしたサラエボで出会ったジェンマとディエゴ。結婚後、子どもが授からない夫婦は思い出の地で代理母出産に踏み切りますが、民族紛争が勃発したサラエボで2人は離ればなれとなり、やがてディエゴ死亡の報が届きます。
16年後、往時の友人、ゴイコに招かれたジェンマは息子ピエトロを伴ってサラエボを訪れ、そこでピエトロ誕生にまつわる驚きの事実を知ることになるのでした。

役者がしっかり演技しているのに、各シーンに深みが感じられず、映画に求心力が働いていない、深刻なテーマをうまく捌けていない、などとくさしていたのに、母子がゴイコの自宅を訪ねる最終場面で印象が一変しました。

それまでは情熱的なジェンマに比べて彼女を取りまく人物がうすっぺらに感じられたのです。しかし、核心となる事実を知ると、実際には彼女以外が善意に満ちた利他的な人物ばかりで、むしろ、ジェンマの利己的な性格が浮き彫りになってしまうのでした。

でも、この映画はそこで終わりません。真実を知った彼女が、他の人物たちに劣らぬほど利他的な人になるであろう可能性を示しているのです。ジェンマが覚醒すれば善意の環が完成する。

そしてもうひとつおまけが。なんとも意地悪いことに、最後の最後に新たな悲劇の種が捲かれていて、なかなか一筋縄ではいかない映画なのでした。

 

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