Un gato lo vio −猫は見た

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僕とカミンスキーの旅

カンディンスキーと混同しそうな名前、そして各界著名人(ピカソ、ダリ、ビートルズ等々)と共に収まった写真の数々。予告編を見た後で「カミンスキー」と検索した私は、既に欺されていたのでした。ははは、こういうの大歓迎です。

そんなウソの匂いが紛々、さらに登場人物たちは鼻持ちならない癖のある人物ばかり。なんだか、現代アートシーンを揶揄しているみたいだな。

キャリアはないけれど、名を上げたくて仕方ない自称ジャーナリストのツェルナー君。図々しいくせに妙にナイーブな性格が人をイライラさせます。けれど、妙なことにカミンスキーは彼を「唯一の友だち」と感じてしまうからあら不思議。

実はこの二人、年の差と立場の違いこそあれ、成功したいという強烈な欲望や愛する女性に逃げられるという境遇が瓜二つ。カミンスキーはツェルナーに若い頃の自分を見ていたのかもしれません。

初めて海を訪れたカミンスキーが暮れゆく浜辺に座り込んで動こうとしないシーン。成功した後、世間に忘れられゆく境遇を示しているようで、もしかすると似たもの同士のツェルナーも同じ運命を辿るのかも。ばかばかしい映画の最後はほろ苦く締められているのでした。

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