月のひつじ

1969年7月、ついに人類が月に降り立つことに。月面から送られる映像を中継する役割が飛び込んだのはオーストラリアの田舎町パークスの巨大パラボナアンテナ。
アポロプロジェクトの一員に加えられた技術者たちの奮闘と、施設を擁する町の人々の熱狂振りがほのぼのと楽しい映画です。
NASA職員1名を含む4人の技術者は、アポロ11号から送信される電波を見失わないよう必死。
この経験、私にもあります。
もちろんアポロじゃなくて、海外放送なんですけどね。
70年代中頃、ソニーのスカイセンサー(ICF 5800)登場とともに、海外放送を聞くという趣味が爆発的に流行しました。
深夜、ラジオのダイアルを慎重に探り、遙かな異国から送られた微細な電波を捕まえたときの興奮といったらなかった。
10代の子どもに外国語が理解できるわけもないのだけれど、聞いたこともない音楽や不思議な言葉の響きに夢中になったものです。
で、時は移り、今や世界の情報は一瞬にして手のひらで確かめることができるようになりました。
確かに便利でもう後戻りはできないし、さんざんその恩恵にあずかっているわけですが、そのかわりにいちばん楽しいところをなくしてしまったのが残念。
巨大なアンテナをアナログに操作し、アポロ11号の所在地を筆算で計算する技術者たちの悪戦苦闘を眺めて、ふとそんなことを思いました。
単純に驚いたことがいくつか。
・直径63メートルのアンテナって、中で草野球ができるほど(クリケットだったけど)広くて頑丈なんだ!
・停電でアポロを見失ったという失態を当時は隠しておきながら、結局公にしたという事実。真実を明かされたときのNASAの対応をぜひ知りたいものです。




















